築60年の理容室から
コーヒーロースターへのリノベーション
コーヒーロースターへのリノベーション
解体作業は全て手作業で行い、鏡や消毒室の木建具などの理容室時代の備品を丁寧にサルベージし、元の場所に再設置した。既存の木造軸組みや土壁なども丁寧に表すことで、60年という時間を表出させるように意識している。また、今では珍しいムラのあるタイルも様々な場所で使用されているが、基本的に手を付けずにそのままとしている。そういった統一感がなく、色味もばらばらとした理容室時代の面影をまとめるように新しく挿入したカウンターや棚、床、天井は抽象的な「白」で統一し、新しい地域の拠り所となるように印象付けている。もともとの理容室も店舗の象徴である看板立面だけは、白色であったことにも起因している。
平面計画としては、2階を大きなワンルーム空間とすることで、普段は飲食の用途に使用しながら、イベントなどで貸し出すことも可能としている。すでにヨガ教室などが始まっており、新しい地域の寄り合い所になりつつあるようだ。また、2階建ての店舗では、上下階が乖離してしまうこともあるが、一部の2階床を解体し、吹き抜けにすることで、上下階の気配や光、風が抜けていくように配慮している。
店舗内に設置する家具は、施主がもともと持っていたアンティーク家具を中心に配置した。60年を経過した理容室時代の備品と新しく挿入された「白」をつなぐようにバランスを見て配置している。これまでここにあったもの、これからここでの時間を過ごすもの、別の場所で時間を過ごしてきたもの三者が調和する空間になることで、不思議な時間軸を体験できる空間を目指した。
平面計画としては、2階を大きなワンルーム空間とすることで、普段は飲食の用途に使用しながら、イベントなどで貸し出すことも可能としている。すでにヨガ教室などが始まっており、新しい地域の寄り合い所になりつつあるようだ。また、2階建ての店舗では、上下階が乖離してしまうこともあるが、一部の2階床を解体し、吹き抜けにすることで、上下階の気配や光、風が抜けていくように配慮している。
店舗内に設置する家具は、施主がもともと持っていたアンティーク家具を中心に配置した。60年を経過した理容室時代の備品と新しく挿入された「白」をつなぐようにバランスを見て配置している。これまでここにあったもの、これからここでの時間を過ごすもの、別の場所で時間を過ごしてきたもの三者が調和する空間になることで、不思議な時間軸を体験できる空間を目指した。
所在地
愛知県
用途
コーヒーロースター/カフェ(リノベーション)
敷地面積
125.85 m²
延床面積
90.76 m²
構造形式
木造
施工
豊中建設
「NOBI COFFEE ROASTERS」は、愛知県刈谷市にある築60年2階建ての旧理容室兼住宅を改修した飲食スペース付きのコーヒーロースターである。
敷地周辺は、駅から程近いこともあり、古くから栄えてきた商店や映画館などが多く立ち並んでいたが、近年取り壊しや建て替えが進んでいる。この土地で生まれ育ち、地域に愛着を持っている施主は、それを嘆き、自身の店舗が用途を超えて、地域の日常に溶け込むような場となることを望んでいた。改修前の理容室も地域に愛されていたが、店主の高齢化による店じまいと共に取り壊しの危機に直面していた。上記のような施主の想いと周辺の変化を考慮すると、これまで地域に愛されてきた理容室時代の面影を新しい店舗で活かし、この場所の記憶に寄り添うことが、本プロジェクトに必要ではないかと考えた。
解体作業は全て手作業で行い、鏡や消毒室の木建具などの理容室時代の備品を丁寧にサルベージし、元の場所に再設置した。既存の木造軸組みや土壁なども丁寧に表すことで、60年という時間を表出させるように意識している。また、今では珍しいムラのあるタイルも様々な場所で使用されているが、基本的に手を付けずにそのままとしている。そういった統一感がなく、色味もばらばらとした理容室時代の面影をまとめるように新しく挿入したカウンターや棚、床、天井は抽象的な「白」で統一し、新しい地域の拠り所となるように印象付けている。もともとの理容室も店舗の象徴である看板立面だけは、白色であったことにも起因している。
平面計画としては、2階を大きなワンルーム空間とすることで、普段は飲食の用途に使用しながら、イベントなどで貸し出すことも可能としている。すでにヨガ教室などが始まっており、新しい地域の寄り合い所になりつつあるようだ。また、2階建ての店舗では、上下階が乖離してしまうこともあるが、一部の2階床を解体し、吹き抜けにすることで、上下階の気配や光、風が抜けていくように配慮している。
店舗内に設置する家具は、施主がもともと持っていたアンティーク家具を中心に配置した。60年を経過した理容室時代の備品と新しく挿入された「白」をつなぐようにバランスを見て配置している。これまでここにあったもの、これからここでの時間を過ごすもの、別の場所で時間を過ごしてきたもの三者が調和する空間になることで、不思議な時間軸を体験できる空間を目指した。
敷地周辺は、駅から程近いこともあり、古くから栄えてきた商店や映画館などが多く立ち並んでいたが、近年取り壊しや建て替えが進んでいる。この土地で生まれ育ち、地域に愛着を持っている施主は、それを嘆き、自身の店舗が用途を超えて、地域の日常に溶け込むような場となることを望んでいた。改修前の理容室も地域に愛されていたが、店主の高齢化による店じまいと共に取り壊しの危機に直面していた。上記のような施主の想いと周辺の変化を考慮すると、これまで地域に愛されてきた理容室時代の面影を新しい店舗で活かし、この場所の記憶に寄り添うことが、本プロジェクトに必要ではないかと考えた。
解体作業は全て手作業で行い、鏡や消毒室の木建具などの理容室時代の備品を丁寧にサルベージし、元の場所に再設置した。既存の木造軸組みや土壁なども丁寧に表すことで、60年という時間を表出させるように意識している。また、今では珍しいムラのあるタイルも様々な場所で使用されているが、基本的に手を付けずにそのままとしている。そういった統一感がなく、色味もばらばらとした理容室時代の面影をまとめるように新しく挿入したカウンターや棚、床、天井は抽象的な「白」で統一し、新しい地域の拠り所となるように印象付けている。もともとの理容室も店舗の象徴である看板立面だけは、白色であったことにも起因している。
平面計画としては、2階を大きなワンルーム空間とすることで、普段は飲食の用途に使用しながら、イベントなどで貸し出すことも可能としている。すでにヨガ教室などが始まっており、新しい地域の寄り合い所になりつつあるようだ。また、2階建ての店舗では、上下階が乖離してしまうこともあるが、一部の2階床を解体し、吹き抜けにすることで、上下階の気配や光、風が抜けていくように配慮している。
店舗内に設置する家具は、施主がもともと持っていたアンティーク家具を中心に配置した。60年を経過した理容室時代の備品と新しく挿入された「白」をつなぐようにバランスを見て配置している。これまでここにあったもの、これからここでの時間を過ごすもの、別の場所で時間を過ごしてきたもの三者が調和する空間になることで、不思議な時間軸を体験できる空間を目指した。
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